無料ではじめる

イルシルを他のAIスライド作成ツールと比較するときの見方

候補のAIスライド作成ツールを3つ4つ並べてみたものの、どれも「AIが資料を作ります」と書いてあって、違いが読み取れない。そんなところで手が止まっていないでしょうか。

公式サイトの機能一覧を突き合わせても、同じ機能を各社が違う言葉で呼んでいるので、本当に同じものを比べているのか自信が持てません。

イルシルも、そうした候補の1つに入ることが多いツールです。この記事では、イルシルを他のツールと並べるときに何をそろえて見ればよいのかを、順番に決めていってみましょう。

同じテーマの文章を入れて、出てきたものを見比べます

比較表を作り始める前に、1行だけ決めておくと後が早くなります。「作った資料を誰に見せるのか」という点です。表そのものの作り方はAI資料作成ツールを比較するときの表にまとめてあるので、列の立て方から迷っているならそちらもあわせて読んでみてください。

社内の定例で1回話すだけの資料と、社外の顧客へ提出する資料では、ツールに求めるものが変わります。前者なら要点が並んでいて読めればよく、体裁の細部まで問われることはあまりありません。後者になると、会社のフォーマットに合っているか、ファイル形式が相手の環境で開けるか、といった条件が重要になってきます。見せる相手を決めないまま機能の数を数えると、自分が使わない機能の多いほうが良く見えてしまいます。

相手が決まったら、候補のツールすべてに同じ「テーマの文章」を入れてみてください。ツールごとに違うテーマで試すと、出来のよさを見ているのか、たまたま入力した内容との相性を見ているのかが分からなくなります。入力する内容は、これから実際に作る予定のものが一番です。手元にある会議のメモでも、先週作った資料の元ネタでも構いません。架空のきれいなテーマより、自分が実際に使う仕事の言葉が入っているほうが差が出ます。

出てきた資料は、次の4点に分けて見ると違いがはっきりします。用途ごとにどの機能を優先するかはスライド作成AIのおすすめを選ぶ7つの基準で整理しているので、候補を絞る段階から見直したいときに使ってください。

  • 構成:話の順番が、自分の想定していた流れと近いか

  • 本文:そのまま使える文になっているか、書き直す前提の下書きか

  • デザイン:日本語の見出しと本文が、詰まらずに収まっているか

  • 出力:PowerPointやPDFで取り出せるか。取り出した後に直せるか

デザインは、必ず日本語で試してください。英語のサンプルだときれいに見えるのに、日本語の長い見出しを入れると行が折り返して収まらなくなる、ということが起こります。日本語の見出しが収まるかどうかは、自分の言葉を入れてみないと分かりません。

イルシルを候補に入れるなら、日本語の業務資料で試してみましょう

イルシルは、日本語のビジネス資料に向けたデザインをAIが当てるところまでを引き受けるツールです。ホームの入口は「おまかせ生成」で、作りたい内容を入力すると、構成から本文、デザインまでを通して生成します。白紙から組み立てたいときは、同じタブにあるリンクからスライド作成画面へ移れます。

生成したあとは、スライドエディタで直せます。文章を打ち替えるだけでなく、気に入らないスライドを1枚だけ選んでAIに作り直させることもできます。おまかせ生成で作ったスライドであれば、修正の指示を書いてAIに上書き再生成させる、という直し方も用意されています。

比較の材料にするなら、次の3つを実際に触ってみてください。

  1. 自分が普段作る資料のテーマの文章を、そのまま入れてみる

  2. できあがった中で、自分の意図に合わなかったスライドを1枚選び、指示を書いて作り直させてみる

  3. PPTXに書き出して、PowerPointで開いてみる

3つ目は、比較表の「出力できる/できない」の欄だけでは分からない差が出ます。書き出したファイルをPowerPointで開いたとき、文字がテキストのまま入っているか、画像として貼られているかで、その後の直しやすさが変わるためです。イルシルの場合、本文のテキストや表、グラフは、それぞれPowerPointのテキスト・表・グラフとして書き出されるので、開いた先で文言を直せます。

なお、PDFとPPTXへの書き出しは有料プランの機能です。フリープランのままでは書き出しまで進めないので、出力を比較の項目に入れるなら、有料プラン前提の比較になる点に気をつけてください。

汎用のAIと迷ったら、用途で決めましょう

候補にChatGPTやClaude、Geminiのような汎用のAIが入っていることもあると思います。いずれもスライドのファイルを書き出せるようになっているので、「専用ツールでなければ資料の形にならない」ということはありません。

分かれ目になるのは、機能があるかどうかよりも、その資料をどこへ出すかです。

自分用のメモや、社内で1回話すだけの資料であれば、普段使っているチャットのまま作ってしまうほうが早いこともあります。会話の続きで直せますし、新しいツールを覚える手間もかかりません。

一方、社外に出す資料や、会社が認めたツールしか使えない環境では、条件が変わります。日本語の業務資料に合わせたデザインが最初から用意されているか、会社として契約できるか、管理者が利用状況を把握できるかなど。デザインや契約、管理のしくみといった条件は、個人のチャットで作る進め方だと満たしにくい部分です。どちらが優れているかではなく、どちらの条件に合う仕事なのかで選んでください。

法人で入れるなら、聞く先を先に決めておきましょう

会社として導入するなら、機能を試すのとは別に確認しておく項目があります。社内の資料をAIに渡すことへ慎重な会社もあると思いますが、セキュリティの条件は公開されている情報である程度まで絞り込めます。

イルシルの法人プランのページには、ISO/IEC 27001:2022の認証、保存時と通信時の暗号化、IP制限、SSO、二段階認証が記載されています。候補の各社へ同じ項目を並べて聞いてみると、公開情報だけで判断できる範囲と、問い合わせないと分からない範囲が分かれます。分かれたほうだけを質問状にまとめれば、社内の審査に出す材料になります。

料金も、表示されている金額だけを並べると差が出ないことがあります。イルシルの場合、自社のテンプレートを登録する機能には別途料金がかかります。メンバーを招待できるかどうかもプランによって変わり、パーソナルPlusプランでは招待するごとに追加の料金が発生します。契約前にプランごとの違いを一覧で確認しておくと、後になって条件を確認し直す手間が減ります。

まずはひとつテーマを入力してみてください

比較は、表の欄を埋める作業ではなく、自分の資料で試して差を見つける作業です。公式サイトの機能一覧をどれだけ突き合わせても、日本語の見出しが収まるかどうかまでは読み取れません。

イルシルは無料で登録して試せます。来週作る予定の資料のテーマを1つ、そのまま入れてみてください。出てきた1本を見れば、比較表に本当は何の列が必要だったのかが分かります。

同じテーマの記事

資料作成AIの選び方・比較の記事をすべて見る